日本未熟児新生児学会雑誌 22(2):251-253;2010 印刷する
日本未熟児新生児学会雑誌 第22巻 第2号 73~75頁(2010年)
小児・新生児におけるエンドトキシン除去療法ガイドライン
日本未熟児新生児学会 医療の標準化検討委員会
小児・新生児におけるエンドトキシン除去療法検討小委員会
日本未熟児新生児学会 医療の標準化検討委員会
  ---諸言---
 重症敗血症,敗血症性ショックに対する治療法として,エンドトキシン除去療法が成人では広く普及している。小児・新生児においても重症敗血症,敗血症性ショックに対する治療法としてエンドトキシン除去療法に関する使用経験が本学会をはじめとした学会にて散見される。しかしながら,小児・新生児におけるエンドトキシン除去療法に対する有効性や安全性に対し質の高いエビデンスに基づいた施行方法は確立しておらず,施設ごとでその適応や使用法など工夫して施行されているのが現状である。
 そこで,この度,本学会では小児・新生児に対するエンドトキシン除去療法の適切な使用を促すため,ガイドラインを作成し広く公表することとした。
 本ガイドラインは,本邦において小児・新生児に対してエンドトキシン除去療法を施行した経験を持つ施設,医師からのエキスパートオピニオンとして示した。今後は,さらなる症例蓄積によるエビデンスの集積により見直しを行い,小児・新生児の重症敗血症治療における選択肢の一つとしてエンドトキシン除去療法の有効性と安全性を高めていくことが必要である。
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