学会について

理事長挨拶

2018年12月吉日

理事長 中村友彦(長野県立こども病院)

理事長 中村友彦

 2018年11月に本学会の理事長に任命されました中村友彦です。本学会は1958年に開催された第1回未熟児懇談会を第1回学術集会と数えており、本年で63年の歴史があります。1965年に未熟児新生児研究会、1986年に日本未熟児新生児学会となり、2015年に一般社団法人日本新生児成育医学会となりました。現在、会員数は2,900名を超え、日本小児科学会の分科会の中で最も古く、そして最大の規模を有する学会となっています。本学会は新生児医療の向上、発展をはかるとともに新生児学の研究を促し、会員相互の交流を促進し、 新生児医療の充実を通し、子どもの健康、人権および福祉の向上、さらにこれらを社会へ普及啓発することを目的としています。

 学会が発足してからの新生児医療の進歩は目覚ましく、発足時の1958年のわが国の新生児死亡率は、1,000出生に19.5人でしたが、2017年には0.9人と1.0を下回るまで低下しました。これは世界最高水準であり、日本は世界で最も母子に優しい医療を提供している国と言えます。本学会はさらなる日本の新生児医療の発展のために、新生児医療関係の医療機材に不具合があった場合には、いち早くその情報を発信しています。稀少な疾患については、その疾患の診断・治療に関する調査により同じ疾患の治療に役立てるようサーベイランス調査を行っています。東日本大震災を契機に学会ホームページに、一般向けと医療従事者向けの「被災地の避難所等で生活する赤ちゃんのためのQ&A」を公開しました。また、「災害時の新生児医療体制復旧手順」も作成しており、熊本地震で役立ちました。いずれも最新情報を順次更新しています。

 さらに、日本の新生児医療を担う若手医師育成として、毎年5月に「医学生・研修医向けNICU入門セミナー」、新生児医療に2年以上従事した医師向けに、8月に「教育セミナー」を開催しています。若手医師の学会参加を支援する「若手新生児科医フェローシップ」、優秀な論文へは「日本新生児成育医学会 論文賞」「日本新生児成育医学会 学術奨励賞」を授与しています。また、3か月間の英国留学を支援する「佐多フェローシップ」などを活用して、今後も優秀な新生児科医を育成していきます。

 2017年11月30日には、本学会の国際化を目指してTaiwan, Korea, Japan Joint Congress on Neonatologyの調印式が行われ、3年ごとに台湾、韓国、日本持ち回りで合同学会を開催しています。今後、ますますアジアから世界の新生児医療への最新の研究成果の発信が期待されます。

 一人でも多くの新生児が健やかに成長し、家族にかけがえのない幸せを提供できるよう会員一同努力してまいりますのでよろしく御願いいたします。

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