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理事長挨拶

理事長挨拶
Message from the Newly Appointed Chairperson

理事長 髙橋尚人(東京大学医学部附属病院 小児・新生児集中治療部)

2022年11月吉日

代表サンプル

 このたび本学会の理事長を拝命いたしました。現在、本学会は内外にとても多くの課題を抱えており、責任の重さを改めて感じています。会員の皆様のご協力をいただきながら、赤ちゃんとそのご家族、そして新生児医療・医学のために尽力する所存です。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 この学会は新生児医療の向上、発展をはかるとともに新生児学の研究を促し、会員相互の交流を促進し、新生児医療の充実を通じて、子どもの健康、人権および福祉の向上、さらにこれらを社会へ普及啓発することを目的としています。私は1987年に本学会の会員となり、2014年から理事を、前回の任期では副理事長を務めました。新生児医学・医療はこの30年間、大変大きな変化を見せ、急速に改善する早産児や病的新生児の救命率とともに、小児科全体の中でそのプレゼンスはとても大きくなりました。そして、この学会は2019年に公益社団法人となり、社会に果たすべき役割も大きくなっています。

 一方、本学会は会員数の減少に伴う財政面の課題を抱えています。また、いまだに新生児科医の勤務状況はとても厳しく、地方においては2024年の働き方改革を本当に乗り越えられるのか厳しい状況です。そして将来的には、今後着実に進む少子化に対する大きな変革も求められています。また目を世界に向ければ、パンデミック、気候変動に伴う大規模災害、全体主義による戦争などから、次の世代が明るい未来を描きにくい時代となっています。

 しかし、こんな時代だからこそ、今、私たちは視野を広くして、知恵を働かせて、そしてより活発に行動しなくてはならないのだと思います。たとえ困難があっても、いえ困難があるからこそ、私たちは目指すべきものをしっかりと見据え、心に強い希望を持って、力を合わせて進むべきだと思います。この同じ時代に生まれ育つ赤ちゃんとその家族の幸福を学会員の皆さんと一緒に守っていきたいと思います。長い間お世話になった本学会のために微力ながら努力して参ります。どうぞ、ご協力よろしくお願いいたします。

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