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理事長挨拶

理事長挨拶
Message from the Newly Appointed Chairperson

理事長 髙橋尚人(東京大学医学部附属病院 小児・新生児集中治療部)

2025年1月吉日

代表サンプル

 このたび本学会の理事長2期目を拝命いたしました。1期目に引き続きどうぞよろしくお願いいたします。現在、日本は少子化が予想以上の速さで進み、新生児を対象とする本学会は将来に向けて何をすべきか熟慮しなくてはならない時を迎えています。今期、託されました責任の重さを改めて感じるとともに、会員の皆様にご協力をいただきながら、赤ちゃんとそのご家族、そして新生児医療・医学のためにさらに尽力する所存です。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 本学会は新生児医療の向上,発展をはかるとともに新生児学の研究を促し,会員相互の交流を促進し,新生児医療の充実を通じて子どもの健康,人権および福祉の向上,さらにこれらを社会へ普及啓発することを目的としています。2019年に公益社団法人となり、社会に果たすべき役割はさらに大きくなってきています。前回の任期では、フォローアップ認定医制度を発足し多くの方を認定することができました。また代議員選挙においてはクオータ制を導入し、代議員の25%以上が女性代議員となりました。またコロナ禍で途絶えていたJapan-Korea-Taiwanの対面でのJoint Congressを再開し、国際化の面でも進展を見せています。

 一方で世界は非常に難しい時代を迎えています。温暖化に伴う気候変動や災害、独裁的権威主義国家による戦争や武力による脅迫、SNSによる偽情報の拡散や社会の分断など、明るい未来を描きにくくなっています。世界で見られる少子化に伴う新生児医療の衰退はすでに直面しつつある大きな課題です。

 しかし、こんな時代だからこそ今、私たちは視野を水平線の彼方に広げ、人類の知恵を働かせて、より活発に行動しなくてはならないのだと思います。たとえ困難があっても、いえ困難があるからこそ、私たちは目指すべきものをしっかりと見据え、心に強い希望を持って、力を合わせて進むべきだと思います。赤ちゃんや子どもの笑顔とそれを見守るご家族にこそ人類の平和と幸福がかかっていると感じます。この時代に生まれ育つ赤ちゃんとそのご家族の幸福を学会員の皆さんと一緒に守っていきたいと思います。

 今期が私にとって最後の役員任期となります。40年にわたり学会員としてお世話になった本学会のために微力ながら最後の努力をして参ります。どうぞ、ご協力とご指導をあと2年間よろしくお願いいたします。

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